JAPEXグループとして約30年ぶりとなる新規リグの国内受け入れ、および試運転が完了したのでご報告いたします。
本リグは老朽化したサービスマシンSVM-1500の代替機として2019年から導入の検討を開始し、テキサス州ヒューストンにて設計・製造を行ってきました。
昨年11月の現地での完成検査を経て日本へ輸送し、3月上旬よりJAPEX鉄工場にてリグアップを開始、先日無事に試運転を終えました。
本リグは狭い坑井基地での作業を想定してSVM-1500同等の設置面積を実現し、かつトレーラー不要ですべて10トン車で運搬可能なデザインになっています。
加えてパイプハンドラー、スマートパイプラック、トップドライブシステム等の導入により自動化を図り、安全性、作業性が向上しています。
また深度1,500m程度の掘削能力を有しており、地熱還元井や水溶性天然ガス井、浅井戸の改修作業などに活躍する見込みです。
なお、リグ名称のM-600Aは機動性(Mobile)、馬力600HP、交流(AC)に由来しています。
【リグ基本性能】
リグ名:M-600A
掘削能力:1,500m(巻揚能力:100ton)
ドローワークス動力/入力馬力:ACモーター/600HP
櫓高さ:32.1m
櫓全景1

櫓全景2

ドリラーズキャビン(ジョイスティック操作)

リグフロア

トップドライブ

櫓起し(10倍速再生)